内容説明
井伏鱒二のとぼけた味の詩、ブレイクの心おどる楽しい詩、谷川俊太郎のセクシュアルな詩、石垣りんの親を慕う切ない詩…シェークスピアから工藤直子まで意表をつくラインナップで揃えられた51編の名詩。春4月から冬3月まで季節をかみしめるように詩人が用意した言葉の世界に遊んでみませんか。
目次
春と赤ン坊(中原中也)
海はまだ(大岡信)
笑いの歌(W・ブレイク/土居光知訳)
葱(辻征夫)
母の声(堀口大学)
風にのる智恵子(高村光太郎)
白帆(レールモントフ/神西清訳)
初めて子供を(千家元麿)
六月(茨木のり子)
かなしみ(石垣りん)〔ほか〕
著者等紹介
三木卓[ミキタク]
1935年東京生まれ。67年、第一詩集『東京午前三時』(思潮社)でH氏賞、70年に『わがキディ・ランド』(思潮社)で高見順賞受賞。73年には「鶸」で芥川賞を受賞。他の小説に、『馭者の秋』(平林たい子文学賞)『裸足と貝殻』(読売文学賞、ともに集英社文庫)など。児童文学や評論、翻訳などその活躍は多岐にわたっている
柚木沙弥郎[ユノキサミロウ]
1922年東京生まれ。布地への型染めのほか、染紙、壁紙、ポスター、カレンダー、絵はがきなど、多彩な制作活動をしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アオイトリ
23
たまに詩を読みたくなります。不案内なので子供向けアンソロジーを選びました。三木卓の詩人に寄せる敬愛と優しいひと言が良いです。大好きな谷川俊太郎、金子みすゞもいい。今回のお気に入りは「微風」伊藤桂一。掌にうける/早春の/陽ざしほどの生甲斐でも/ひとは生きられる 素朴な/微風のように/私は生きたいと願う/あなたを失う日がきたとしても 誰をうらみもすまい 微風となって渡ってゆける樹木の岸を/さようなら/さようなら/と こっそり泣いて行くだけだ2026/05/16
のん@絵本童話から大人の教養本まで
3
いろんな詩人の詩を取り上げて、三木卓さんが解説を加えてくれている詩集。なかなか詩って鑑賞が難しいのですよ。条件抜きに好き!が少しで、良さがよくわかんないな〜も多かったりする。言葉のプロの視点で詩を読むことで、なるほど!理解が広がる。その詩人のプロフィールや詩の背景となっている事情も説明してくれる。ルビなしにつき、中学〜2024/10/30
cya
2
短いけど奥が深い。リズムがあって、声に出したくなる。心にじんわり響いてくる。三木卓さんの解説もいい。読売新聞の読んでて読みたくなったんだ。2012/01/31
ニワトリママ
1
いろいろな作者による詩を集めた本。自分の好きな詩人の詩集を手に取ることは多いが、こういった本だと思いがけない詩との出会いが楽しい。一つひとつに解説があり、詩が書かれた背景などを知ると、一段と近くに感じながら読むことができる。柚木沙弥郎の絵もいい。2025/01/22
Sayuri Kagawa
1
各章に添えられた三木さんの言葉がなんとも良い。 暮らしの中のさり気ない気持ちを掬いそれとなく形にしている。程よく力が抜けていて柔らかく胸に着地する。 解説を読んだあとに再度詩を読むと更にその詩に入り込める。 「春と赤ン坊」の不穏な感じが張り付いて離れない。2016/02/20




