内容説明
村上春樹。『風の歌を聴け』で鮮烈なデビューをしてから長い歳月が流れた。書き下ろしの長編小説でベストセラーを出す一方で、短編小説をコンスタントに発表。その間に軽妙なエッセイをものし、翻訳も精力的にてがける。著者は、その膨大な作品群を理解するための「見取図」を示す。さらに、ディープな春樹ファンならではの、従来になかった視点で作家の魅力に迫っている。あなたは本書で、「村上春樹のもう一つの素顔」に出会うかもしれない―。
目次
第1部 村上春樹アラカルト(僕が選んだ「村上春樹・短編ベスト10」;春樹ワールドを彩る名せりふ;父親、というトラウマ;村上春樹は政治的作家か? ほか)
第2部 村上春樹全仕事(長編小説;短編小説;ことばの万華鏡―春樹のメッセージを探して;エッセイ・ノンフィクション・対談・旅行記 ほか)
著者等紹介
宮脇俊文[ミヤワキトシフミ]
1953年、神戸市生まれ。上智大学文学部英文科卒業。上智大学大学院修士課程修了(英米文学専攻)。成蹊大学経済学部教授。専門はアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
16
カタログとしては有効。エッセイの部分はあんまし。2015/07/25
ほじゅどー
9
★★★村上春樹の作品のガイドブック。ノルウェイの森舞台「和敬塾」の探訪や、自分の父親というトラウマについてアメリカ人に話したインタビューもあり。2023/05/16
KASAO
7
村上春樹の作品紹介本的な一冊。過去のインタビュー記事も含め、まだ村上春樹の作品を読んでない人への足掛かりになるように仕上げられていたと思います。個人的には春樹さんの父親との関わり、小説家になる前にやっていたジャズ喫茶『ピーター・キャット』の部分が面白かったです。でも、著者が春樹さん好きなので、割と肩入れ傾向が見られたような気がします。これは私個人の好みの問題になってしまいますが、もうちょっと中立の立場で描いて、良さを出してくれても良かったような…。2012/08/14
クロックス
3
村上春樹ガイドブック。書籍化されていない村上春樹氏のインタビューを読めたので満足。2009/11/07
コウ
3
意外、と言ったら失礼ですけれど。★★★☆☆2008/06/19
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