内容説明
青春のはかなさを叙情豊かにうたったヘッセ、恋愛のロマンチシズムにただよう寂しさをつづったハイネ、人間の卑小さをわらい、社会に怒りをむけたケストナー、人生の暗闇を美しい言葉で描いたボードレール、自然の雄大さを素朴な筆致で浮き彫りにしたホイットマン、…ほか、リルケ、ゲーテ、ランボー、カフカ、ブレヒト、グラスの名詩45編を収録。
目次
ヘッセ
リルケ
ゲーテ
ハイネ
ケストナー
ボードレール
ランボー
カフカ
ブレヒト
グラス
ホイットマン
著者等紹介
飯吉光夫[イイヨシミツオ]
1935年、旧満州奉天生まれ。東京大学独文科卒業。現在、東京都立大学名誉教授
葉祥明[ヨウショウメイ]
1946年、熊本生まれ。著書に『かぜとひょう』(愛育社、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞)他
唐仁原教久[トウジンバラノリヒサ]
1950年、鹿児島生まれ
東逸子[アズマイツコ]
1953年、佐賀生まれ。東京芸術大学美術学部卒業
田渕俊夫[タブチトシオ]
1941年、東京生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。現在、日本美術院評議員、東京芸術大学教授
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
112
葉祥明さんと東逸子さんが詩の挿し絵を担当しているということを知って読んでみました。世界の名詩ということもあってか、ここに掲載されている詩はすべて海外の詩人のものです。ヘッセ、ゲーテ、ボードレール、ランボーなどなど…。原文を読んでいないので、あくまで訳詩の印象ですが、詩人というのはとかく真面目で哲学的なのかもしれませんね。東逸子さんは『翼の時間』の絵が好きだったのですがここにある絵とは少し作風が違ような気がします。リルケ、ハイネ、ランボーが良かったですね。ランボーの詩は久しぶりに触れても印象的でした。2014/08/30
新地学@児童書病発動中
109
ヘッセ、ランボー、ボードレールと言った詩人たちの有名な詩を収録。葉祥明や東逸子といった人たちのきれいなイラストが、詩に彩りを添えている。平易な訳文が使ってあるけど、詩のエッセンスは十分に伝わってきた。知っている詩もあったが、この中で読むと新たな一面が見えてくるような気がした。くだらない世の中でも人類を良くすると言う君の夢を捨てるな、とケストナーが説く「自殺戒」と、「生きていることの中に入りこみ、千もの根をはること」という表現が印象的なリルケの「ぼくの日々のたたかいは」が特に良かった。2014/08/12
たんたんx
16
収録されている詩は、ヘッセ、リルケ、ゲーテ、ハイネ、ケストナー、ボードレール、ランボー、カフカ、ブレヒト、グラス、ホイットマン。カフカについては、いくつかの短文が取り上げられている。ランボーは以前単独で読んだ際あまりしっくりこなかったが、この本では何だか輝いて見える。(翻訳が違うからだろうか) ホイットマンを、もっと読んでみたいと思った。2017/01/05
ソフィア
8
滅多に詩集は読まないのですが、教養をつけたかったので借りました。様々な詩人の、有名な詩を知ることができて嬉しいです。外国語を学んで、いつか原文で味わいたいですね。2013/01/28
佐和子
6
ヘッセ、リルケ、ゲーテ、ハイネ、ケストナー、ボードレール、ランボー、カフカ、ブレヒト、グラス、ホイットマン、誰でも一度はその名を聞いたことのある作家の詩作の数篇をダイジェストに紹介したお手軽な本。コンパクトな解説がついているので、わかったような気にさせてくれる。葉祥明等の挿画も美しくマッチしている。ホイットマンをもっと読んでみたいと思った。装幀のセンスの良さに脱帽!2013/02/14