はじめての心療内科

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784900918627
  • NDC分類 493.09
  • Cコード C0047

出版社内容情報

からだの病気を、「心」と「身体」を分けずに全人的医療を行う心療内科。開設する病院やクリニックが増える一方で、精神科と誤解されがちな同科への正しい理解のために、多くの事例で導く「初診のための入門書」。

-----著者からのメッセージ-----
 心療内科をはじめて受診されるあなた。抵抗はありませんか?
 受診後に多い患者さんの感想です。
「まったく心療内科を誤解していました」「こんなに丁寧に身体のすみずみまで診察してもらったのは初めて」「こんな医療を全科の先生がされると素晴らしいのに」。
 心療内科は「からだの病気」を「心」と「身体」を分けずに全人的医療を行う内科医なのです。精神科とはまったく違います。でも心療内科を標榜している80数パーセントが精神科医ですから、余計に誤解されているのですね。疾患ではなく、病気をもち悩み苦しむあなたに接して医療を行う科ですから安心して受診してくださいね。
 そのようなあなたに心療内科を受診したときの雰囲気や光景を伝えるためこの本を書きました。心療内科を正しく理解してもらい、このような素晴らしい医療があることを知って欲しい(心療内科があるのは日本とドイツだけ)。そう願っていま

はじめに

第一章●はじめての心療内科
からだと心を診る心療内科
初診のときに
初診の実際──Aさんの場合
診察のプロセス
傾聴から共感への道すじ
傷ついた者へのまなざし──治療的自己について
慢性疼痛について考える
心療内科医の喜び

第二章●症例からのメッセージ
がんばることの功罪──原因不明の痛み
威圧感に隠された心の叫び──重複する病態
ひとつの習慣を変えるには──服薬コンプライアンス
からだと心の声を聴く──不定愁訴
不思議な痛み──腸管ガスペイン
病への不安が高じると──慢性膵炎
「水が甘いのです」──味覚異常
「なぜいらいらするのだろう」──子どもの消化性潰瘍
痛みが教えてくれること──慢性疼痛
家族システムが変わるとき──慢性疼痛
独立と依存の葛藤のなかで──アトピー性皮膚炎
病気は宝物──高齢者の過敏性腸症候群
曖昧なものへのまなざし──胸の痛み

あとがき モンゴルの草原から

はじめに

 平成八年、厚生省(現在の厚生労働省)が心療内科を標榜科として認めて以来、心療内科を標榜するクリニックや病院がどんどん増えています。心療内科は最も増えている科です。しかし、その多くは(八〇~八五パーセント)は精神科の医師です。本来の心療内科が誤解されている大きな原因の一つです。
 心療内科とはどのような科なのでしょう。医師でさえ「精神科」と「神経内科」、「心療内科」の区別がつかない人が多いと思います。一般の人はなおさらですね。医師の皆さんに心療内科とは何か、どのような医療をしているのかを理解してもらうために『いずみ』という医家向けの雑誌に「心療内科初診の心得」として連載しました。実際の診察室の臨場感を出してみたいと考えたのです。三四回、ちょうど三年四カ月にわたり連載されました。それらを一冊の本としてまとめ、『心療内科初診の心得―症例からのメッセージ』(診療新社)として発刊しました。ずいぶん、多くの医師の反響がありました。今回、診療新社の承諾を得て、一般向けにわかりやすく書き直すことにしました。皆さんに本当の心療内科を知ってもらいたいためです。心療内科ほど誤解されている科はないからです。
 ると思います。

前作「からだと心を診る 心療内科からの47の物語」(中井由英著、2001年、弊社発行)は、幼児期から老年期まで、47人の患者たちのストーリーを一冊にまとめたものです。読者から、「私が治療するより、患者さんにこの本を読んでもらった方が治っていく」という医師からの感想をはじめ、多くの共感を呼んでいるロングセラーです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほたる

0
心療内科=精神科、と考えている方に是非読んでもらいたい。病と向き合っていく心のお話です2010/10/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/676999
  • ご注意事項

最近チェックした商品