出版社内容情報
介護の現場で何百人ものお年寄りに出会い、寄り添い、暮らしをともにしてきた“介護の達人”5名が語った涙と笑いのエピソード集。家族も知らなかった、お年寄りの“本当の気持ち”があふれている!
●ナミばあちゃんのおもてなし……痴呆の重さと幸せの関係
●おばあちゃんのお茶番……家族がぶつかる理想と現実のギャップ
●ここで小便をするべからず……排泄問題から時代が見える
●奥さん、色男を連れ込むの巻……相手の舞台に立つということ
●何年かぶりに風呂入ったわい……「心」に届く介護って?
●露出じいちゃんと夜這いじいちゃん……さみしい気持ちはどこへ?
●裏切られつづける老人たち……こんな施設はもういらない
●今日もまた生きてたわい……役割と作業と生きがいと ほか
総論・痴呆老人をめぐるささやかな幸福論/矢嶋 嶺(長野大学教授)
「ボケ」も「寝たきり」も、もう怖くない。
人間ていいなぁ、人間てすごいなぁ、と思いながら僕はこの本を読んだ。泣いたり、笑ったりしながら……。
推薦●鎌田實氏・諏訪中央病院管理者(『がんばらない』集英社刊・著者)