小布施町新生病院物語

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小布施町新生病院物語

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784900918177
  • NDC分類 498.16
  • Cコード C0047

出版社内容情報

昭和7年、信州の小さな町に、愛と奉仕の精神に貫かれたカナダ聖公会によるサナトリウムが誕生した。それは、多くの困難な時代を経ながら、一般病院として住民のニーズに応えていく65年にわたる地域医療の歴史の幕開けでもあった。

プロローグ・キャロ汲ェひびく街
●第1章 愛と安らぎのサナトリウム
1.カナダ聖公会のサナトリウム計画
亡国病の恐怖/「白い疫病」とたたかう/天のめぐりあわせ
2.三十四番目の候補地で
小布施の聖書研究会/サナトリウムを小布施に/厄介なもめごと/名棟梁が建てた病棟/療養所への好奇心
3.誰よりも患者のために
「新生療養所」始動/スタート博士の愛/患者の心に安らぎを/二代目総婦長ミス・パウル/理想の看護のために/先進医療の実践/博士のてらす道
4.苦難をのりこえて
とおざかる船/療養所を守った人々/スタッフの手で修復を/まちわびた再会/カナダからのみやげ/突然の災難/二度目の別れ/博士の精神を受けついで
5.療養所を取りまくきずな
ミス・パウル直伝の味/山彦会のさかんな交流/サナトリウムから一般病院へ/愛する日本で、おだやかな最期
●第2章 新生病院の新しい生
1.新生病院、存亡のとき
人事の苦悩/小布施へみちびかれて
2.存続をかけて
老人ホームか、病院か/四つの理念/患者中心の医療
3.信頼される病院に
地域が求める医療を/患者にやさしい医療技術/診療科目の充実
4.健康人がおとずれる空間<生の総決算を安らかに
郷土の俳人の最期/よりよいターミナルケアを/意義のある告知/心のケアの専門家/パストラル・ケア/心で患者に接する
2.ホスピスの創造へ
ホスピスへの思い/ホスピスはなぜ必要か/なかなか座れない椅子/ホスピス棟完成/ホスピスを支える地域の心
3.小布施に生まれたホスピス
けっして特別なものでなく/ホスピスのよび名/課題は山づみ/患者のサインを読む/家族同士の支えあい/院内独立型ホスピスをめざして
エピローグ・心を結ぶ
あとがき
参考文献

新生病院は、ときに経営的危機におちいりながらも、人知をこえた力に守られているかのように命をつなぎ、多様な活動によってこのことを体現してきた。都市と地方との医療レベルの格差、農村地帯における医師不足などの問題を抱える日本の現状にあって、この病院の存在は、今後の地域医療が進むべき道を照らしているといえるのではないだろうか。(プロローグより)

地域医療・ホスピス・海外医療活動などで注目される病院を細部にわたって取材したルポルタージュ。

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