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内容説明
地域社会って何なのか、その中に活きる街(町)の普通の本屋って何なのか―二十一世紀に必ず生き残るであろう二つの書店現場です。
目次
町の本屋という物語(町の本屋、「普通」ということ;町の本屋とは何か;「自分の持ち場の話です」;「本屋の青空」;ミニコミ的人間関係が好き ほか)
コミュニティーとしての本屋(地域社会の二面性;商品特性と接客;コミュニティーの場から後退;購買を促すためのアピール;個性化は本屋の看板 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
川さき
2
結構古い本でまだアマゾンも電子書籍もない時代。その頃から既に本屋は厳しい状況にあったのかあ。奈良さんと田中さんが対照的で面白かった。あくまでも自分がこだわった本棚作りと本のセレクト、奈良さんの言葉を借りるならミニコミ的な店舗運営と。田中さんの全てのジャンルを網羅した棚作りと売上のデータや客層などの統計的なデータに基づいた需要を意識した店舗運営と。どちらに憧れるかと言えば定有堂のあり方なのだけれど、万人に参考になる本屋としてのあり方は恭文堂なのかなとおもう。定有堂のあり方にはセンスと才能が必要なのも事実。2015/10/17
ソントン
2
地方の書店の考え方・都心の書店のやり方、という内容。定有堂、行ってみたいなー。2012/09/09
ゴロウ
2
『「本屋」は死なない』の次に読むものとして選んだ業界関連本。内容は15年前のものだが、あまり古びていない。奈良さんの言葉を1つ1つ噛み締めたくなる。2011/12/05
tikki1208
1
堅実に本屋を生業としている2人の話。出版業界がどうのというよりも、2人の本屋としての軸について記されているので、30年近く前に刊行されたものだけど、全く色褪せていない。本屋の自己啓発本と言っても過言ではないだろう。2023/11/06
Yonowaaru
0
1996年当時の「地域の街の本屋」の最先端の店主の話とインタビュー。「棚を通してのコミュニケーション」が主な目的の恭文堂と、「場を通してのコミュニケーション」を試みた定有堂。両方はこの時期に新たな取り組みの真っ最中。今ではあまり聞かないにしても、どちらも日本の書店史の一ページを飾るレジェンド級だろう。2021/11/29