図説 平家納経

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 125p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784900901605
  • NDC分類 183
  • Cコード C0071

内容説明

世界文化遺産、贅を極めた海上社殿として名高い厳島神社。その社殿の奥深くに「平家納経」は守り伝えられてきた。絵画・書・工芸・歴史、世界に冠絶の至宝。古筆学の第一人者が追い求めた60年に及ぶ研究成果を華麗に甦るカラー図版156枚を駆使して再現。平清盛が一門を挙げて厳島社に奉納した尽善尽美の装飾経。“国宝の中の国宝”に潜む謎に迫る。

目次

平家納経図版(願文―平清盛願文;無量義経;序品―法華経序品第一;方便品―法華経方便品第二 ほか)
平家納経解説(王朝貴族の法華信仰と一品経供養;平清盛と伊都岐島社信仰;平家一門の「平家納経」結縁供養;「平家納経」の中の謎 ほか)

著者等紹介

小松茂美[コマツシゲミ]
1925年、山口県に生まれる。1942年、山口県立柳井中学校卒業。鉄道省に入り、柳井駅に勤務。1945年、広島で被爆。「平家納経」に魅せられ、学問の道に進む。東京国立博物館美術課長を経て、センチュリー文化財団理事・館長。文学博士。柳井市名誉市民。『平安朝伝来の白氏文集と三蹟の研究』により日本学士院賞。「『平家納経の研究』の完成を含む古筆学研究体系化の業績」により朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クラムボン

10
終戦直後、21歳の国鉄職員小松茂美さんは『平家納経』を目にする好機を得た。それ以来妄執の虜になり三十年を費やして原稿用紙八千枚の「平家納経の研究」を出版する。再び三十年を経て著したのが一般読者に向けた本著作。法華経二十八品他全三十三巻を各巻一人ずつ担当。一門の繁栄に感謝・結縁を祈願して厳島神社に奉納。清盛自筆の願文(がんもん)が嬉しい。当代稀有な能書だと評するが、私には上手とは思えなかった。「本著は著者六十年の一念をここに終焉させる」と宣するだけあって、随所に平家納経を解明せずんば如何に!の気概を感じた。2021/10/13

m

5
厳島神社の予習のつもりで。著者渾身の一冊。こんなに絢爛豪華な経文を納めても、その繁栄は長続きしなかったのが何とも言えない。俵屋宗達の鹿図が良い味を出している。解説は読んでいて疲れてしまった。2020/07/28

森下司

4
国宝「平家納経」この本は、カラーページが多く、平家納経の美しさを伝えている。平家納経の謎や解説についての記述はあるものの、メインは平家納経そのもの。その贅を尽くした美しさと、その後の平家の運命が相まって、見るもののこころを動かす。 この時代贅を尽くした納経は、天皇はもとより、皇族、貴族たちも行っているが、平家納経は、まさに極上のもの。普通は優れた能書に書かせるが、願文は清盛の自筆だとのこと。その筆が素晴らしい、清盛がいかに優れた能書であったか。各巻一人ずつが織り成す美の饗宴、国宝平家納経を堪能できる一冊2011/06/19

ゆの字

1
美しい。とにかく美しい。軸までも美しい。経文ごとに清書した人が違うので、いろんな筆跡を目にすることで900年も前の時代を生きた人たちの存在を、リアルに感じることができる。第八と第十一の筆跡が好き。解説の部分は流し読みしたけど、最後の系図で重衡から知章につながっているのはなぜ? 「私意による編成」がこのこと?2021/03/30

Cana.t.kazu

1
平家納経に込められた平家の思いとその後の平家の運命。そして,その思いや運命とは別に美術品のみが受け継がれていくところに一種の皮肉を感じながら鑑賞しました。2020/06/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/611502
  • ご注意事項

最近チェックした商品