内容説明
一分一秒に刻まれる生と死を賭けた28の人間ドラマ。混乱、葛藤、不安、衝突、そして祈り…墜落事故30分前のコックピットの肉声が伝えるものは何か!?読者は、飛行機の中にいる自分をイメージするのではなく、緊急用周波数の無線を傍受しているような状況を想定して欲しい。緊急事態の操縦室内で交される乗員たちの会話に耳をそばだてて欲しい。CVR筆記録は誰もが胸を打つ感動のルポルタージュだ―これは、一分一秒に刻まれた真実の記録なのだから。
目次
アメリカン航空1572便
アエロペルー航空603便
ラウダ航空004便
パシフィック・サウスウェスト航空182便
大韓航空007便
南アフリカ航空295便
アビアンカ航空052便
バージェン航空機ALW301便
ユクラ27
エルアル航空1862便〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとん707
5
1980-90年代に起きた28件の航空機墜落事故の墜落直前のボイスレコーダーの音声を若干の解説とともに淡々と記録した異色の本。何の対処もできずにアッという間に墜落したり数十分の苦闘の末に力尽きたり、操縦席の生の声が記録されている。嘘であって欲しいと思うが厳然たる事実だ。私も飛行機に乗ることが多く、収録された事故機のうちコミューター、貨物機、スペースシャトル以外の同型機種には全て搭乗経験があるのでなおさら身近に感じる。正直言ってかなりショックを受け、夜読後すぐに寝ようとしてもなかなか寝付かれなかった。2020/07/08
nishioda
2
1980年台90年代の飛行機事故から、ボイスレコーダーの音声を、しかも墜落直前の音声を文章化。こんなにヒューマンエラーが多いのかい!とツッコミたくなるほど。この人命から何か学んでるんだよね?学んでなかったらもう飛行機は乗らないぞと言いたい。お願い学んでて。2025/02/09
hotplug
0
レコーダの書きおこしと、当時の状況に関するコメント、それらがメインになっており事務的な報告書のようで読みながら緊迫感が伝わってくる。
しんた
0
昔図書館で読んで衝撃を受けた。今読んでも手に汗握ってしまう2009/04/04
anoworl
0
飛行機墜落事故の前後と、その最中をボイスレコーダーの書き起こしをメインにまとめた本です。インシデントが起こる綻びや、即時の判断が迫られる場合人間はどのように行動するのかの一端が分かり、興味深いのでとてもお勧めの本です。
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- 和書
- 風のシャトル