ロストボーイ―“It”と呼ばれた子 少年期

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784900845800
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

4歳のころから母親の執拗な虐待を受けつづけたデイヴだったが、12歳のときに警察に保護され、フォスター・チャイルド(里子)として18歳までホームで生活することになる。しかし、ホームを転々としながら偏見や差別にさらされ、虐待の記憶に苦しみ、母親の影におびえる日がつづく。ある時は友達に裏切られ、放火犯の汚名を着せられ施設に送られてしまう。また母親は、それを口実に精神病院に送ろうと画策する。そんな境遇のなかでも、フォスター・ペアレンツ(里親)や友達と出会い、そして別れ、やがてひとりの人間として、新たに旅立っていく。

目次

家から逃げる
ぼくの天使
母さんとの裁判
ぼくもふつうの子?
父さんに会いたい
友だちの裏切り
母さんのわな
母さんに追われて
ぼくの戻れるところ
“It”の旅立ち〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

41
恐ろしい虐待の日々から解放されたデイビット。良かったね、これで普通の人生が拓ける…なんてことはないのだ。ソーシャルワーカーに連れられ里親の家へ。歪んだ家族の中で育ってきたデイビットは、母親から受けた虐待の記憶に悩まされ、新しい学校へ行ってもなかなか馴染めない。デイビットにはデイビットなりの考えや理由があるのだけど、はたから見たら問題行動と取られることも多い。出会った人たちの愛情をきちんと受け止める器が出来るまで、失敗や苦労を重ねている。里子に対する世間の偏見、差別の根深さがよくわかった。2014/03/07

マホカンタ

30
引き続き少年期も読んでみた。過激な虐待描写が減った分、その間彼が受けた精神的な後遺症や人として再生していく過程が描かれ、読んでいる身としてはそちらの方が辛かった。里親として、彼らを受け入れる人たちには頭が下がる。ソーシャルワーカーも仕事に対する熱意だけじゃあ勤まらない。どんなに虐待されても、本当は母さんは自分を愛しているはずと信じる心は捨てられない。悲しいね。2023/10/08

のんすけ

28
虐待を受けて保護された子供が、里親の元で暮らし新たな困難と立ち向かう話。著者が経験した里親の数にまず驚いた。日本ではこんなに転々と里親を変えることは考えられない。そして虐待をしていた母親に居場所がわかったり執拗に追い込まれるなんて驚いた。それでも著者は生き延びて父親になったのがわかりほっとした。虐待が心に残す傷の大きさは想像より大きい。2014/04/12

ほうき星

8
やっと母親から離れられたが、恐ろしい記憶とともに思春期を過ごした巻。完全に狂気化している母親、潰されてしまった父親、里親の難しさ…翻弄される人々…。実話なんだけれど、それだけに胸を突くものがある。さて、完結編に。2014/03/19

3
続き。10歳からやっと母親から離れて里親の元での生活。ここでの里親さんたちがみんないい人で良かった。2016/02/20

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