内容説明
真実の愛の前では、歳月、老い、そして家庭さえ、何の障害にもならない。一枚の青いスカーフが引き合わせた真実の愛とは？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaichiro
109
本格的な大人のフランス恋愛小説。二人の子供を抱えるローズ。避暑地の夏、買い物に出かけた市場。「落としましたよ」と声を掛けてきたジョルジュ。結婚式の日、お守りにガーターベルトに挟んだ綺麗な青いスカーフを首に結ぶ彼。ローズは一目惚れ。20年以上秘密の逢瀬が続く。身を焦がすほどの恋心。結果として掻爬するものの、子供まで身ごもってしまう。夫ダニエル、可愛い子供たちとの生活を続けながらジョルジュには「いつでも触れていたい」と願うローズ。叶わぬ願いに心身がもたず鬱病に。ローズとジョルジュ、家族それぞれの結末は。。2020/01/07
LUNE MER
13
良質のフランス映画を観た〜！という気分になる一冊。数ページ読んだ時点で作品に引き込まれてしまい、訳も非常に読みやすく言葉遣いも作品世界と違和感なく最後まで一気に読了。ローズとジョルジュの関係はもちろん倫理に反するのだが、２人の関係を諌めるどころか完全肯定する叔母のマルトも心に残るキャラ。ローズ33歳のときの２人の出逢いから数十年に亘る物語が滑らかに鮮やかに飽きさせることなく進む感じ。本当に映画を観ているようだった。いい読者時間を過ごせた。2021/04/29
-
- 和書
- 自己調整学習ハンドブック
