内容説明
分別をわきまえた姉のエリノア。そして感情豊かな妹のマリアンヌ。それぞれ生涯の伴侶を得て、落ち着いた生活を送りはじめた。けれども、結婚生活がいいことばかりでないのはいつの世も同じこと。夫にかすかな不満を持つマリアンヌのもとにある日、初恋の人、ウィロビーから愛の手紙が舞い込んだ…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Noelle
5
続、なんて、わかっているのよ。本編を上回るってことはないことを。ただ、もう少し原作寄りの目線で作って欲しかった。「続高慢と偏見」の方は相変わらずの早とちりや思い込みからのドタバタで、話がまとまっていたけど。本書の書簡体の構想は買うけど、内容がね。パロディとして読めば、まあね、だけど。この著者は手練れているのかもしれないが、オースティンをリスペクトしているように思えなくなってきた。改めて、J・オースティンの構想力と文章力、人物造形の優れていることを実感。2020/07/03
viola
4
オースティンの中でも特に好きな『分別と多感』の続編をエマ・テナントが書いたもの。『高慢と偏見』の続編もまぁそれなり・・・でしたが、此方は更に劣ります。姉妹二人を中心とした書簡体小説となっており、誰が正しくて誰が人を見る目がないのかというのが分かりやすくなっていたり、姉妹二人の性格はよく出ていることは確かだけど、『高慢と偏見』の完全な二番煎じな上、マリアンヌが再びウィロビーに引っ掛かるほど馬鹿なのか?などと気になり、読んでいて面白いものではありませんでした。手紙で「うっかり言っちゃったわ!」はやりすぎだし・2012/12/03
かきみな
0
なにこれ、ジェーン・オースティンをばかにしているかのような小説…(--#) この作家のオースティンの続編物があと2冊も積ん読本にあるよ、どうしよう2019/07/16