電子とイオンの機能化学シリーズ<br> 大容量電気二重層キャパシタの最前線

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電子とイオンの機能化学シリーズ
大容量電気二重層キャパシタの最前線

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  • サイズ A6判/ページ数 373,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784900830929
  • NDC分類 542.9
  • Cコード C3043

出版社内容情報


電極/電解質の界面に生じる電気二重層を蓄電に利用する電気二重層キャパシタと、金属酸化物や導電性高分子の表面の酸化還元反応を利用するレドックスキャパシタについて、種類から構成材料、応用、大容量化への開発動向をやさしく解説する。



電気を蓄えるキャパシタは,コンデンサとも蓄電器ともいわれており,その始まりは1746年に発
明されたライデン瓶である。その後,各種のコンデンサが発明され,広い分野で利用されてきてい
る。
 本書で取り上げているのは,電極/電解質の界面に生じる電気二重層を蓄電に利用する電気
二重層キャパシタと,金属酸化物や導電性高分子の表面の酸化還元反応(疑似電気二重層容
量)を利用するレドックスキャパシタである。これらは一括して電気化学キャパシタと呼ぶように奨
められることもある。いずれも従来コンデンサに比べて大容量である。最近では,電気自動車用の
燃料電池の始動や加速に必要な高出力を目指して,ハイブリッド化も計画している。自動車やエレ
ベータの停止時のエネルギー回収や瞬時停電用対応電源など,種々の方面で大型化されたもの
も注目されはじめている。
 本書は,この電気二重層キャパシタとレドックスキャパシタについて,これまでのこの分野での成
書とは少し違った視点から企画した。やさしく,しかも新しい展開のきっかけになるように,この分野
での最前線の書を出版したいと考え,「電子とイオンの機能化学シリーズ」の第2巻として編集し
た。幸いに,それぞれの項目について最も適切な執筆者から原稿をいただき,最初の目標を達成
できたのではないかと感謝している。この領域は,今後ますます注目され,急激な展開が予想され
ている分野であり,その発展に本書が少しでも役に立てれば幸いである。

2002年1月

編著者
松田 好晴
高須 芳雄


内容

監修の辞 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥<田村 英雄>
序 ‥‥‥‥‥‥‥‥<松田 好晴/高須芳雄/森田昌行>

第1章 電気化学キャパシタとは
第1節 電気二重層キャパシタの歴史 ‥‥‥‥‥‥<松田 好晴>
第2節 電気化学キャパシタの基本構成と原理 ‥‥‥‥‥‥<森田 昌行>

第2章 電気二重層キャパシタ
第1節 電気二重層キャパシタの種類と構成材料 ‥‥‥<吉田 昭彦>
第2節 炭素材料
1.炭素材料の構造と特性 ‥‥‥<三宅 幹夫>
2.多孔質炭素材料の細孔構造と電気二重層容量 ‥‥‥<白石 壮志/大谷 朝男>
第3節 電解質材料
1.設計と基本、ゲル系電解質 ‥‥‥<石川 正司>
2.実際のキャパシタの系 ‥‥‥<小林 幸哉>
第4節 電気二重層の理論
1.電気二重層構造の解析 ‥‥‥<池田 修/松田 好晴>
2.電気二重層キャパシタの電荷蓄積モデル構築のための基礎 ‥‥‥<大久保貴広/加納 博文/金子 克美>


第3章 レドックスキャパシタ
第1節 レドックスキャパシタの種類と構成材料 ‥‥‥<高須 芳雄/直井 勝彦>
第2節 金属酸化物電極を用いる系 ‥‥‥<高須 芳雄>
第3節 有機・高分子・超分子材料 ‥‥‥<直井 勝彦/末松 俊造>

第4章 電気化学キャパシタの特性と用途
第1節 水溶液電解液電気二重層キャパシタ ‥‥‥<吉備 ゆかり>
第2節 有機電解液電気二重層キャパシタ
1.有機電解液を用いる電気二重層キャパシタ その1 ‥‥‥<吉田 昭彦>
2.有機電解液を用いる電気二重層キャパシタ その2‥‥‥<森本  剛>
第3節 導電性高分子を用いた電気化学キャパシタの実際 ‥‥‥<西山 利彦>

第5章 大容量電気化学キャパシタの開発動向と課題
第1節 電気二重層キャパシタの開発動向(1) ‥‥‥<逢坂 哲彌>
第2節 電気二重層キャパシタの開発動向(2) ‥‥‥<吉田 昭彦>
第3節 レドックスキャパシタの開発動向 ‥‥‥<西山 利彦>
第4節 電気二重層キャパシタを応用したハイブリッド商用車 ‥‥‥<荒木 修一/岡村 廸夫>
第5節 電気二重層キャパシタの開発動向と課題 ‥‥‥<西野  敦>

あとがき‥‥‥<高須 芳雄>


 
著者

【監修】
田村 英雄 大阪大学名誉教授・MH利用開発研究会会長

【編著】
松田 好晴 関西大学工学部応用化学科教授
高須 芳雄 信州大学繊維学部精密素材学科教授
森田 昌行 山口大学工学部教授

【執筆者】(執筆順)
田村 英雄 大阪大学名誉教授・MH利用開発研究会会長
松田 好晴 関西大学工学部応用化学科教授
森田 昌行 山口大学工学部教授
吉田 昭彦 松下電器産業(株)R&D企画室技術外交グループグループマネージャー
三宅 幹夫 北陸先端科学技術大学院大学材料科学研究科教授
白石 壮志 群馬大学工学部材料工学科助手
大谷 朝男 群馬大学工学部材料工学科教授
石川 正司 山口大学工学部応用化学工学科助教授
小林 幸哉 三洋化成工業(株)電光材分社R&D部門シニアチーフケミスト
池田  修 金沢大学理学部化学科教授
大久保貴広 千葉大学大学院自然科学研究科
加納 博文 千葉大学理学部化学科助教授
金子 克美 千葉大学理学部化学科教授
高須 芳雄 信州大学繊維学部精密素材学科教授
直井 勝彦 東京農工大学大学院工学研究科応用化学専攻教授
末松 俊造 東京農工大学工学部応用分子化学科教務技官
吉備ゆかり 日本電気(株)機能材料研究所主任
森本  剛 旭硝子(株)中央研究所特別研究員
西山 利彦 日本電気(株)エネルギー・デバイス事業部開発部マネージャー
逢坂 哲彌 早稲田大学理工学部応用化学科教授
荒木 修一 日産ディーゼル工業(株)研究部
岡村 廸夫 (株)岡村研究所代表取締役
西野  敦 西野技術士事務所所長