内容説明
毎月刊行される文芸誌全て読む(!)驚異のスタジオ・ボイス連載「絶対安全文芸時評」。各紙誌に綴った数々の文芸時評や書評。阿部和重、古川日出男、宮沢章夫、西島大介、高橋源一郎、吉田修一、桐野夏生、佐藤友哉、青山真治を評した渾身の作家論。さらに、文芸誌のありかたと書評の可能性に迫る対談二本(市川真人氏&豊崎由美氏)を新録。
目次
1 絶対安全文芸時評(絶対安全文芸時評 2006.10~2007.12;BONUS TRACK 絶対安全文芸時評前夜(新人小説月評) 2005.7~2005.12)
2 安全でも危険でもない書評群(阿部和重『グランド・フィナーレ』『プラスティック・ソウル』『ミステリアスセッティング』;桜庭一樹『少女には向かない職業』『ブルースカイ』;伊坂幸太郎『砂漠』 ほか)
3 絶対安全文芸批評(ROUTE/VECTOR あるいはフルカワヒデオ・リローデッドその1;虚構未満の小説―吉田修一論;「黙秘権を行使します」―高橋/源一郎論 ほか)
著者等紹介
佐々木敦[ササキアツシ]
1964年生まれ。批評家。HEADZ代表。雑誌エクス・ポ編集発行人。カルチャー・コンプレックス・スクールBRAINZ主宰。早稲田大学、武蔵野美術大学で非常勤講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スミス市松
10
2004~2007年頃の文芸批評。振り返ってみれば今の10年代はしっかりこの時期に準備されていたんだなーという感慨を抱いたが、逆に言えば特に変化してないよなー、という。なんにせよ懐かしい。基本的に文芸時評を好き好んで読むタイプではないけれど、すこし前まで非常にヘヴィで長い小説を読んでいたのであらすじを二、三行にまとめてどんどんかっとばしていく文芸時評はよいアタマの体操になった。巻頭にて文壇から“絶対安全”な立場にて文芸批評を行うと宣言した著者が、今では某大学の教授殿におさまっていることに隔世の感を覚える。2014/05/31
tykhobluemoon
1
文学ってオウチの外からコンニチハ。というスタンスでSTUDIO VOICEに連載されていた一連。毎月著者が選んだ10編が、切れ味鋭く軽妙な口調で語られています。それぞれの作品にアプローチする切り口が好みかそうでないかで、印象が分かれそう。私は楽しめました♪2012/02/08
anisopter
1
うー、よくわかんないけど、西島論とか手抜きじゃね?2009/02/21
hiratax
0
(20080402)すべての文芸誌をチェックし、気になるものをピックアップするという膨大な作業。岡崎祥久の名前はこの本で知った。2008/04/02
木南木
0
日本の現代文学はあまりちゃんと追いかけてないんだよねえ…2008/12/21