内容説明
教会は変革を嫌う。それでも、教会の変革は急務だ、とリングマは訴える。それは、教会が自らの制度的仕組みに突き動かされ、人々を疎外しているからだ、と。ではどうしたら教会はそのような本末転倒から解放され、人々をエンパワーできるのか。本書はそこで、神学的な「教会論」や「成功する教会モデル」といった「答え」を与えてはくれない。むしろ、変革の必然性、政治学、障壁、聖書の読み直し、実践などのテーマから新しい「問い」を提供し、読者自らが考え、責任ある変革の担い手となることを励ます。宗教改革から500年の年、共に考えたい。教会は変革されつづけることができるのか―。
目次
序章
第1章 変革をめぐる私の旅路―道しるべが指し示してきたこと
第2章 変革の政治学―何が変化をそこまで難しくするのか
第3章 変革を求める訴え―教会に何が必要とされているのか
第4章 変革の障壁―行く手をはばむ問題
第5章 変革の必然性―応答すべきいくつかの問い
第6章 変革の源―聖書が教えるヴィジョンの描き方
第7章 変革のヴィジョン―教会を変える新しい洞察とは何か
第8章 ヴィジョンを実行に移す―人々のエンパワーメントはどのように実現されるのか
第9章 生き方の変革―イエスを中心とする生き方へ
著者等紹介
リングマ,チャールズ[リングマ,チャールズ] [Ringma,Charles]
1942年オランダ生まれ。10代でオーストラリアに移住。専門学校卒業後、オーストラリア先住民アポリジニや薬物依存症の若者のためのミニストリーを開始。クイーンズランド大学、同大学院、改革派神学校卒。神学博士。フィリピンのアジア神学院、カナダのリージェントカレッジ、クイーンズランド大学で教鞭をとる。キリスト教霊性の分野で多くの著作がある
深谷有基[フカヤユウキ]
1981年東京生まれ。国際基督大学(BA)、リージェントカレッジ(MA)。キリスト教出版社で編集者として働いた後、宮城県石巻市で東日本大震災の復興支援に携わり、現在はフリーランス編集者、執筆者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ころりん