感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「キリストの命と死に与るということは、歴史そのもの、さらには、イスラエルにより築き上げられた独自の歴史に参加することを意味するが、これを理解するのは重要である。ポンテオ・ピラトが、「ここにその人がいる」と言った、まさにその人はユダヤ人である。しかも、嘲笑とも真心からともつかぬが、ともかく、彼は「ユダヤ人の王」として死刑に処せられている。彼はユダヤ人ゆえに他の国々とは異なる特殊性を代表しているが、そのために、高い代価を払わされているのである。聖書記者たちは…特殊性を感じている事実を認識している」2019/06/05