出版社内容情報
待っている、風の匂いをかいでいる、ひたすら食べている、じっとみつめている、眠っている、はねている。さまざまなうさぎたちが、思い思いの表情をしてページの向こうにいる。みとれていると、うさぎたちが、何か語りかけているような気がしてくる。
見開きごとにひとつのイメージを作り、うさぎの絵と飾り枠に短詩のコラボレーションで独創的な楽しい世界を表現したファンタスティックなアート絵本。
中学生くらいから大人まで。
人も動物も虫も植物も、生き、そして死んでゆく。同じ時代を共有して生きることは、楽しい。
私は、初期の段階から今にいたるまで、母子像・子供の四季・カマキリ・犬・うさぎ、また双葉シリーズ等、変化しながらも身近なものをモチーフにしてきた。
ここ、数年は<いのちの季節>という主題で展覧会をいくつもやってきた。私は私にとっての大切なものを表現する。それはまた、地球というかけがえのない星にとっても、大切なものだろうと信ずる。
人はそれぞれ大切なものがあるはずである。限りあるいのちをいとおしみ、謳いあげることで、私の想いが多くの人々と共感し共有できれば、この上ない幸せである。