内容説明
原子力船「むつ」は、昭和49年の初臨界直後の「放射線漏れ」以降は極めて厳しい環境のもとにおかれた。しかし、16年後に再び原子炉を動かし、実験航海を行って多くの貴重なデータを得、原子力船開発の未来に希望をつないで解役された。本書は、「むつ」の技術と歴史を包括的に取りまとめたもので、専門家はもとより、一般の人たちが「むつ」の裏にひそむ原子力の諸問題を理解する上でも役立つ。
目次
第1編 原子力船「むつ」の開発の歴史と技術
第2編 海外の原子力船について
第3編 新しい原子力船を目指して
第4編 用語解説