内容説明
ほんの小さなたねの中に、なんとふしぎで、すばらしい世界がかくされていることでしょう。みのったたねは、地面にたどりつくまで、さまざまなぼうけんをします。らっかさんや羽や小さな帆にぶらさがって、空をとぶたねがあるかと思えば、自分からはじけてとんでいくたねもあります。水の流れにはこばれるたねもあれば、動物の体にくっついて旅をするたねもあります。たねがいい場所をみつけ、芽を出すまでには、時には長い時間がかかります。けれども、いったん根をおろしたたねは、さまざまな色と形の植物へとそだっていきます。草花も小さな木も大きな木も、みなさいしょは小さなたねでした…。本書は、受粉からたねができるまでをときあかすとともに、たねのしくみやふしぎをおしえてくれます。タンポポが世界じゅうにひろがっていったわけ、スイカとカリフラワーのちがい、人間と動物の大切な食べものである穀物について。土の中には、わたしたちの地球をゆたかにしてくれるたねが、たくさんうまっているのです。



