内容説明
学校の構造と成立史を史実から照射。教育は、人間の社会・文化の持続と展開に関わる実に広範な諸機能と一体化している。「まず結論ありき」の歴史把握を排する著者は、史実の丹念な再発掘・再吟味を通じて、よき伝統の継承と新しい教育像の創出を試みる。
目次
第1部 学校観の歴史(学校観の成立―小学校における課程編制の形成過程を中心として;学校観の系譜;学校観再考)
第2部 天皇制公教育の形成史(天皇制公教育の形成史序説;小学校における祝日大祭日儀式の形成過程;「日の丸」が法制化されなかった理由―「決められないもの」を押しつける奇妙さ;森有礼の教育政策再考;一八九〇年の諸学校制度改革案に関する考察)
第3部 教育改革の歴史(教育における「画一性」批判の起源と構造;近代日本における「エリート教育」の系譜;入試競争の史的構造序説;教育改革論の「改革」)
著者等紹介
佐藤秀夫[サトウヒデオ]
1934年東京府に生まれる。1958年東京大学教育学部卒業。1965年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1965年国立教育研究所所員。国立教育研究所第一研究部史料調査室長、第一研究部長、教育資料・情報センター長を経て、1991年日本大学教授(文理学部教育学科)。2002年12月14日死去。専攻は日本教育史、教育文化史、教育史料研究
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