内容説明
アメリカ思春期文学を、“アメリカの物語”の枠組みの中に文化論的に読み解く。主人公のアメリカン・アダムに体現される“男らしさ”が、帝国アメリカのイデオロギー“単独主義、グローバリズム、アメリカニズム”の教化に、如何に使われてきたのかを探る。
目次
序章 境界線上の少年たち
第1章 オズの悩める男たち
第2章 ぼくの母は猿でした
第3章 影を殺した少年
第4章 宇宙をかき乱す
第5章 パワーゲームの喜び・哀しみ
第6章 チーズになった少年
第7章 アジア、女と和解する
第8章 スラムで生きる
第9章「アメリカの物語」を脱ぎすてる
著者等紹介
吉田純子[ヨシダジュンコ]
1973年、立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。広島大学総合科学部助教授、教授を経て、現在、神戸女学院大学文学部英文学科教授。専攻は、アメリカ文学、特にアメリカ児童・思春期文学の文化論的研究
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