目次
第1章 フェミニズム児童文学とは何か
第2章 ステレオタイプをくつがえす―伝統的性役割の拒否
第3章 ジェンダー問題としての主体性―隠喩とテキスト間交流
第4章 沈黙を乗り越えて―声を取り戻す少女たち
第5章 女性作家の再構築―フェミニズム芸術家小説の主体性
第6章 女性の相互依存―実際の姉妹愛・比喩としての姉妹愛
第7章 フロイトを論駁する―母‐娘関係
第8章 メタフィクションとアイデンティティをめぐる力関係―語り、主体性、共同体
第9章 あとがき―フェミニズム教育と児童文学
著者等紹介
吉田純子[ヨシダジュンコ]
現在、神戸女学院大学文学部教授。立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。アメリカ児童文学・思春期文学の文化論的研究
川端有子[カワバタアリコ]
現在、愛知県立大学外国語学部英文学科助教授。関西学院大学大学院博士課程単位取得退学(ロンドン、ローハンプトン大学児童文学研究所留学)。イギリス十九世紀小説、英語圏の児童文学、現在はフランシス・ホジソン・バーネットを同時代の文化の関わりから研究
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感想・レビュー
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読生
1
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/49005907112022/01/27
スガミ
0
取り上げられている作品を書き出しながら通読。今までに触れたフェミニズム理論の中で一番納得がいく書かれ方をしていた。特によかったと思うところの引用をコメントに追記。2013/04/15
h1r04
0
主に主体性の問題について児童文学を通じて分析されているもの。主体と客体の違いは幼い子でも理解できるはずだからもっと伝えるべきだよね。 自己の獲得っていうと難しいけどメタコミュニケーションから自己と他者の意識を持って、結果的に主体性を獲得していくというプロセス(だけで完成するわけじゃないけど)は実践可能だろうし、もっと教育者は意識した方がいいのではないかな。2019/06/04