内容説明
儒教(朱子学)を国家の政治理念、倫理・道徳規範として導入、理想国家をめざした500年に及ぶ朝鮮時代の社会文化に関する諸論考、東アジア漢字文化圏に属する韓国・朝鮮の言語文化の展開、朝鮮学会創立の経緯をも考察した文化史論集。
目次
1 朝鮮時代の郷村における儒教的教化の一側面―郷飲酒儀礼・郷射儀礼について
2 朝鮮時代中宗・明宗代の旱魃を巡る天譴意識とその社会
3 朝鮮時代後期における圜丘壇祭祀について
4 朝鮮時代前期における胡椒交易をめぐって
5 朝鮮時代の王権に関する一考察
6 国号「朝鮮」の名称に関する思想史的考察
7 朝鮮時代末期の雇工・奴婢に関する一考察―『魚川誌・魚川駅誌』などにみえる事例分析をとおして
付1 漢字文化圏におけるハングル文化の展開
付2 朝鮮学会の創立経緯と天理大学朝鮮学科
著者等紹介
平木実[ヒラキマコト]
現在、天理大学国際文化学部朝鮮学科教授。昭和13年(1938)9月奈良県天理市に生まれる。昭和37年天理大学外国語学部朝鮮学科卒業。昭和39年3月~同45年12月まで韓国(ソウル大学校大学院)に留学。1982年韓国ソウル大学校より文学博士学位授与される
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。