内容説明
シャルル・ペロー、ルードヴィッヒ・ティーク、グリム兄弟、アルフォンス・ドーデ、ピエール・カミ、ウォルター・デ・ラ・メア、ジェームズ・サーバー、アン・セクストン、ジャンニ・ロダーリ、トミー・アンゲラー、トニー・ロス、アンジェラ・カーター、タニス・リー、サリー・ミラー・ギアハートほか、日本で未紹介のものも含めて「赤頭巾」話38話収録。ジャック・ザイプス赤頭巾論の決定版。
目次
プロローグ―赤頭巾ちゃんの枠組み
赤頭巾ちゃんは森を抜けて
再話のテクストについて
エピローグ―「赤頭巾ちゃん」の枠組みの見直し
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mimm
3
村に口承で伝わってきたひとつの話が、ペロー・グリムのフィルターを経て男性目線に適うよう作り替えられ、歪められた赤頭巾(赤帽子)。本来なら知恵のある少女の姿が、なぜ罪深く愚かな少女へ変えられたのか。また、近代に向けて強く、性差を超えた赤頭巾像が出てきているのも面白い。社会の在り方から読む再話の変遷。パロディ含め集められた38本の赤頭巾話は多彩で面白い。個人的にアン・シャープの「赤頭巾ほど小さくはない」が好きだなー。2018/08/27
あめり
0
再読。前より少し理解?話型関係ないのはどうかと思うけど、赤頭巾だもん!ドーテの赤頭巾、なんかイヤ。詩になっているのとか、韻をふんでいるのは、結構スキ。でも一番スキなのは、口承です!2013/02/01