感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
57
北海道のお菓子のルーツを辿ると、道南から派生していると記述があった。函館千秋庵総本家が道内各地に暖簾分けをした代表格が、札幌千秋庵(山親父)と帯広千秋庵(現・六花亭の前身)。現在にも続く北海道菓子の屋台骨を築き、多大な功績を残した。紹介される菓子は明治、大正、昭和と追い、地域に根付いた饅頭、団子、羊羹、飴等、懐かしの物が殆ど。店の成り立ちと共に商品開発の逸話なども取り上げており、目から鱗的な情報が散りばめられている。身近なお菓子に造詣を深める事が出来かなりの収穫を得た。表紙の写真は内容を充分に伝えていない2014/11/02
あさみ
4
北海道にお土産品として有名ブランドなお菓子はたくさんあるけれど、この本は、地元密着のお菓子をとりあげた1冊。知っているのは半分くらいかな。バナナ焼きやビタミンカステーラなど、懐かしいものも出てきて、ちょっと食べたくなった。ビタミンカステーラは、今でも農家さんのおやつの鉄板で、箱買いするらしいです。バンビキャラメルが、北海道のお菓子だったとは知らなかった。お菓子王国十勝のお店が、意外に出てこなくてびっくり。歴史あるお菓子屋さんとなると、やっぱり函館や道央が、多くなるのかな。2016/05/21
猫
4
北海道旅行のお土産として買えるものも色々あるけど、それのみを目的に足を運ばないとならないものが多そうな印象で、著者の思い入れの強さも相まって、どちらかというと、北海道の人の、北海道の人による、北海道の人向けのお菓子の本、という印象。ただ、それぞれ美味しそうで成り立ちの話も面白く、どこの土地にもある、お菓子を通じた歴史と文化の深さを改めて感じた。2014/08/03
とりもり
0
北海道のお菓子を紹介した本だが、昔からの定番お菓子が多く、最近の北海道スイーツをイメージして読むと肩透かしを食う。結構、半分くらいは知らないお菓子で閉口した。それでも、色々なお菓子にまつわるエピソードは面白かった。個人的には、「赤いサイロ」がこんなに古くからあったのが新発見だった。それにしても、紹介されているお菓子のだんご&饅頭比率が高過ぎ(笑)。★★★☆☆2012/12/24
もけうに
0
歴史ある北海道銘菓が網羅されており、とても面白かった!北海道文化史としても読む価値あり。老舗菓子店の歴史もよくわかり、非常にためになる。北海道は歴史が無いと言われるが、そんなことは決して無い。短い期間にギュッと濃縮された歴史と人の想いが溢れている。2018/12/29
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