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目次
第1部 開戦まで
第2部 別れのとき
第3部 戦時下の子供たち
第4部 戦後の思い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
10
これを読むのは、非常に辛い読書だった。第二次大戦中に学童疎開を経験したひとびとに、その頃を振り返って語ってもらったものを集めた本。疎開をして、「行った先で大切にされちゃってハッピー、ハッピー」「めっちゃ楽しかったよ~。我が人生でも最良の時が、疎開していた時だったね」と顔をほころばせて語る人……が少数いる一方、預けられた先の家で苛められ、こども時代を喪失した人がほとんど。その、読んでいてもザクザクと自分の身を刃物で削られ刻まれるような痛みに満ちた時間、体験はどれも「疎開さえしなければ」「戦争さえなければ」→2015/08/22