目次
1 からだの歴史(生物の特色;植物と動物;からだの中の植物と動物;植物性器官と動物性器官の関係)
2 ヒトの植物性器官の歴史(吸収系について;循環系について;排出系について)
3 ヒトの動物性器官の歴史(受容系について;伝達系について;実施系について)
4 ヒトと動物のちがい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
米川青馬
2
読了。この本で、解剖学の真の面白さを知った。生物の進化過程を踏まえて腑分けすることで、ヒトのからだがこんなにも興味深く見えくるとは。たとえば、本書では「植物性器官」「動物性器官」という分類が真っ先に行われる。人体(動物の体)の中に性格の違う二種の生物が共生しているとする見方である。そして、動物性器官が植物性器官にしだいに侵入することで、内臓が筋肉によって外界の変化の影響を強く受けるようになり、「ヒトのこころ」が目覚めたと三木先生は指摘する。つまり、心臓に心筋がついたからこそヒトはドキドキするのだ!2012/02/01