内容説明
近代日本が西洋建築の影響をうけつつ、いつ、どのようにして「和風」を意識したのか。全国90物見を徹底調査。
目次
焦雨園(旧田中光顕邸)
奈良ホテル
目黒雅叙園
新喜楽
永平寺光明蔵
聴竹居
松殿山荘
金谷ホテル
富士屋ホテル
旧JR大社駅〔ほか〕
著者等紹介
初田亨[ハツダトオル]
1947年東京生まれ。工学院大学建築学科卒業。現在工学院大学教授。工学博士。日本近代建築史・都市史専攻
増田彰久[マスダアキヒサ]
1939年東京生れ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本写真家協会会員。早稲田大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コカブ
1
全国の近代和風建築を紹介した本。ただ、見開き2ページで1つを紹介し、写真は1枚のみ。この本では事例のみ押さえ、気になった建物については別途調べる必要がある。蕉雨園・麻生邸・延暦寺大書院といった非公開建築、旧味の素記念館・喜翁閣(旧大倉別邸)のような取壊済み建築も扱っていた点は良かった。役所のような公共建築から、商店・料亭・ホテルのような商業施設、住宅まで近代和風建築を幅広く扱う。和風の教会などは異色だった。戦後の建築もいくつか取り扱っていて、こうやってスポットライトを浴びる事で保存が進むことを願う。2015/03/08
shou
1
全国の近代和風建築を多数巡り、それぞれの特徴や和洋折衷具合について解説する。カラーでないのが残念。西洋の意匠を取り入れながら生活スタイルは和風だったり、伝統を堅持しようと努力しつつも新しい文化を吸収したり。和風モダンの建築を訪れた際には、建築家の創意工夫を感じとれそう。2014/01/02