内容説明
ヒトはブタ(イノシシ)と太古の時代から密接につきあってきたが、極端に愛憎表裏をなす「二面価値」の関係から未だに抜け出せずにいる。はたしてこのタブーからヒトは卒業できるか?アラブ・イスラーム世界専門の元外交官とんじ氏と、化学工業のベテランけんじ氏が共同して、この20年にわたり西アジア・中国など各地域を遊歩し、内外の資料文献を渉猟し、このタブーの謎を解く、いくつかの重要なカギをつかんだ。これぞ本邦初「文化トン類学」の奇書労作である。
目次
1 ヒトとブタのかくも永き関係(ブタの誕生;愛される福の神「中国」 ほか)
2 ブタのタブー(タブーの源泉を遡る;タブーの謎を解くカギ)
3 トン・ア・ラ・カルト(多彩なブタ表現;ブタは水畜、そして猪八戒 ほか)
4 ブタは役立つ(ブタの鳴き声;優れた嗅覚 ほか)
5 トン好仲間たち
著者等紹介
片倉邦雄[カタクラクニオ]
とんじ。1933年生まれ。宮城県出身。元外務省。駐アラブ首長国連邦、イラク、エジプト大使歴任。現大東文化大学国際関係学部教授
津田謙二[ツダケンジ]
けんじ。1932年生まれ。石川県出身。元住友化学工業株式会社工業薬品事業部技師長等。現Info Box代表
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感想・レビュー
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蛇の婿
11
豚2冊目。どちらかというと民俗学寄りの豚の本。ヘロドトスが『歴史』で、豚の生贄の禁忌に対する記述に関して奇妙な沈黙をしていることへの答えも何となく暗示してありました。ズバリはやっぱりわからないんだろうなぁ… 若しくはイスラムの豚への禁忌にも関わってくることだから書くこと自体マズイのか。不思議不思議。…そうですね、関係無いですけど「獣姦の博物誌」あたりちょっと読んでみようかな。ぜんっぜん関係ないですけど。私は学者ではないのでどの本にも書かれてないことを想像するのは私の勝手ですww2016/11/18
ftoku
0
豚にまつわる古今東西の逸話が散りばめられて面白かった。2017/04/18
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