内容説明
無実のアメリカ青年カリーは悔し涙を流しながら刑場の露と消えた。成金地デミリスの高笑いが今日も聞こえる。この世に神はいないのか?ヘビのようなマフィアと、鬼のようなデミリスの、命を懸けた知恵比べ。殺しても足りない憎悪の夫婦。お互いに相手のスキを窺う義兄弟の死闘。敵の手中にありながら疑がうことを知らないヒロイン。ロンドンとアテネを股に掛けて運命の男女が追いつ追われつのドラマを展開する。神に一番近づけるのは誰か?シドニィ・シェルダン最新にして最高の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
5
リーガル・サスペンスが日本やアメリカで流行る前にこんなにハラハラする裁判シーンを扱った小説を書いたシェルダンはもっと評価されてもいいと思う。オイラはこの作品に出てくるクセのある弁護士、結構好きです。2008/11/05
やまとまと
3
面白い、けど一度読めば十分。。。2019/10/02
Nodoka
3
面白かったーーー! 復讐劇! デミリスあくどい! キャサリンが幸せになってくれてほんとに良かった!! 最後の最後まで どうなるかわからない展開! 久々に徹夜してまでも読んでしまっ2015/03/29
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
3
「真夜中は別の顔」の続編。デミリスの妻には圧巻。★★★★2009/01/12
アヴィ
2
真夜中は別の顔ではそうでもなかった悪党が、本作では完璧な巨悪として縦横無尽に活躍する。追いつ追われつの駆け引きや活劇はまさに全盛期のシドニィ・シェルダンであり、緊迫感のある法廷シーンも目が離せない。そして急上昇と急降下に象徴される悪党にも因果は巡る。真夜中は別の顔と合わせて単行本4冊分の長い物語は綺麗に終わりを迎えた。2025/06/15