感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
57
闇家業の女仕掛人・霞切りのお吟が老中水野忠邦と妖怪鳥居耀蔵の悪逆非道に挑む。小説ではなく絵物語なので文章での描写は少なめで、絵で魅せる一冊。美しく艷やかで情緒のある絵が素晴らしい。主人公のお吟だけでなく濡れ髪のお柳、夕姫、など女性キャラが多く裸の場面が豊富なので、凄まじいエロティシズム漂う。濡れ場だけでなく殺陣の場面でも露出が多く、独特の凄絶美がある。時代ものの勘所を押さえたストーリーにキメキメの絵が連続するので読み応えがあった。この本は文庫サイズだけれど、もっと大判で読めたらさらに印象が良かったかもね。2024/11/19