内容説明
熱海の海岸で若い女の全裸死体が発見された。捜査陣の執拗な追求にも拘わらず、依然として容疑者は不明であった。同じ頃、東京でも猟奇連続殺人が起きる。鈍器で顔面を潰された被害者たちの右手首は切断されていた。博多、熱海で起きた殺人事件を執拗に追う熱海東署、野木和刑事は遂に容疑者を特定する。だが、東京の連続殺人を捜査する鬼警部、鶴巻源吾の前にも容疑者として一人の人物が浮かんでいた。二つの事件が交差する時、捜査は推測不可能な暗礁に乗り上げてしまう。巧妙に仕組まれた完全犯罪は迷宮の扉を開けようとしていた。