内容説明
野獣と闘う精悍で敏捷な犬、主人の一途の愛すべき犬、そして長い年月の人間との係わり、そこには犬達の涙と緊張の場があった。本書は彼等の活躍が忘れられず、綴った日本犬の物語である。
目次
御料牧場を襲うエゾ狼との闘い(アイヌ犬)
大型犬の固定度に揺ぐ定吉と教授(秋田犬)
お咲の“秩父虎”の血三峯を席捲(甲斐犬)
大奥に新血狆“百合千代”登城(狆犬)
流れ犬となった背盛犬の悲劇(紀州犬)
幻の犬となった越の犬の終焉(越の犬)
関助の愛犬と「千頭供養」口伝(四国犬)
被毛が魚鱗状紋理の“現代の狼”(肥後狼犬)
地元雲竜、飛燕が獅子軍団を破る(土佐闘犬)
大地の浜で闘う野生犬と家犬軍団(紀州犬)〔ほか〕