旅順工大生の手記―三ッの祖国を持つ、ある中国人

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  • サイズ A5判/ページ数 171p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784900277052
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

内容説明

もと関東州(現在中国東北遼東半島)の大連で生まれた中国人が、小学校、中学、大学予科、本科何れも日本人の学校を卒業、それが為に終戦後中国共産党の追求を受けることになり、家族の誰にも告げずに、共産党に逮捕される寸前に、奉天(瀋陽)、安東(丹東)瀋陽、錦州、北京、天津と逃れ、友人に助けられて台湾に渡り二十余年を経て、民間会社にて、仕事の実績を買われて、シンガポールの永住権次いで市民権を得て、今はかって追われた中国に、台湾資本の製粉工場を立ち上げるべく奮闘する、当年七十八才の中国人の手記。

目次

生い立ち
旅順工大
南順三先生
木谷要一先生
城野和三郎先生
西川文吉先生
小倉勉先生
卒業証書
ソ連侵攻
最初の結婚〔ほか〕

著者等紹介

松尾謙吉[マツオケンキチ]
1921年9月4日生。1943年9月旅順工大、機械科卒業、直ちに海軍技術士官を志願、中国青島で訓練後、終戦まで横浜市追浜の第一海軍航空技術廠支廠に配属、新型爆弾の発火装置の試作に従事。1946年2月後藤鍛工(株)(現メタルアート)に技術課長で入社、各役職を歴任、同社が大阪2部に上場後、同社取締役を退任。1984年1月松尾技術士事務所を開設、同時に中国側機関の要請を受けて、関西日中経済技術交流協会を設立。自動機の設計製作販売を行う傍ら、中国との技術交流及び中国人高級技術者の来日の援助を続けて居る
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