内容説明
パルヴスParvus(本名Israel Lagarevich Helphand,1867~1924)は、1890年代後半から1920年代前半のヨーロッパ社会主義運動において活躍した人物である。彼はロシア生まれのユダヤ人で、ドイツとロシアの社会主義運動に深くかかわった。本書では、第一次大戦前の時期における、独創的マルクス主義理論家としての彼をもっぱら対象にしている。
目次
第1篇 エンゲルスとパルヴス(はじめに;最晩年のエンゲルスの革命構想;世紀転換期までのパルヴスの革命構想;むすび)
第2篇 ベルンシュタインとパルヴス(はじめに;プロイセン邦議会選挙参加問題;ベルンシュタイン「社会主義の諸問題」;パルヴス「E.ベルンシュタインの社会主義の転覆」;パルヴスの日和見主義批判;むすび)
第3篇 パルヴスの資本主義/帝国主義認識(第二インタナショナル期マルクス主義の資本主義/帝国主義認識のパラダイム;資本主義認識の基本構造;資本主義認識の変容;帝国主義認識の成立)