内容説明
激動のルネサンスを生き抜いた冷徹な政治理論家、マキアヴェリ。「悪」の権化として恐れられる彼の知られざる真実の姿。
目次
マキアヴェリ思想の背景
マキアヴェリ生涯と作品
マキアヴェリの言葉
哲学史重要年表
著者等紹介
ストラザーン,ポール[Strathern,Paul]
ロンドンに生まれる。ダブリンのトリニティ・カレッジで物理学・化学を学んだあと哲学に転向。作家としてのキャリアも長く、小説、歴史書、旅行記など数々の著作がある。数学、哲学、イタリア現代詩と様々な分野にわたって、大学で教鞭をとったこともある。本シリーズはイギリスでベストセラーとなり、他5カ国で出版された
浅見昇吾[アサミショウゴ]
慶応義塾大学文学研究科博士課程修了。ベルリン・フンボルト大学留学を経て現在慶応義塾大学文学部講師。専攻は哲学
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感想・レビュー
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booklight
19
うーん。君主論を知りたかったのだが、マキアヴェリの生まれた時代と生涯から、どういう状況で君主論が書かれたか。つまり血で血を洗うイタリアの戦国時代に、参謀としての立ち位置を確保するために、君主に向かって現実論をまとめた書物、ということが分かった。たしかにマキアヴェリのことを簡単に学べた。海外でこのシリーズがベストセラーになったものの日本語訳。作者の言う通り、そこまで今の時代が暗黒かというとそうでもなく、極論として学ぶのがよさそう。人物記を簡単に読みたくなれば、他の本も読んでみよう。2019/03/26
ぱらーむ
2
約一年ぶりに再読。非常に限られたページ数にも関わらず、マキャベリが生きた時代と彼の人生の紆余曲折がきっちり描かれていてとても面白い。全てを失い絶望の中で、一瞬の閃光のように書き上げられた「君主論」。巻末のマキャベリ語録を読むだけでも彼の政治哲学の鋭さが感じれると思う。2013/09/06
ぱらーむ
1
90分どころか読むのが速い方は60分で十分読めるコンパクトな内容。だけど、マキャベリが生きた時代とそこから育まれた彼の政治哲学について丁寧に語ってくれる。2012/08/16
ashigaru99
1
ビジネスにマキャヴェリの思想を持ち込む経営者に対する著者の問いがよい。あなた方は当時のフィレンツェのような血塗られた会社を経営しているですか? マキャヴェリがいかなる時代にどう生きたかが読み易く書かれていて良い。2011/02/15
魚京童!
0
http://kuzirappa.blog.fc2.com/blog-entry-398.html2013/05/14
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- 和書
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