内容説明
「戦争と暗黒」の21世紀世界の根源を、透徹せる思弁、鋭い洞察力をもって照射する著者渾身の書。未発表の草稿・ノートをも収録。平和の創造を希求する全ての人々に本書を贈る。
目次
第1部(ブッシュの戦争―イラク侵略戦争の意味と世界制覇の野望;ブッシュのジレンマ;断章その1;断章その2;断章その3)
第2部(世紀末の思想問題;「ポスト冷戦」の神話;混沌の象徴―帝国主義サミットの終焉;崩壊したソ連邦にたいするイスラム国家の経済進出;ユーゴ危機の拡大)
著者等紹介
黒田寛一[クロダヒロカズ]
1927年10月20日埼玉県秩父町に生まれる。1940年4月旧制東京高等学校尋常科入学―44年より病気療養のために休学。1949年東京高校高等科理科乙類中退―視力を失うも独学で、梯明秀・梅本克己(主体性論)、武谷三男(認識論・技術論)、宇野弘蔵(経済学)などの諸理論を摂取し、公認マルクス主義の腐敗を理論的に超克するために苦闘。1952年5月『ヘーゲルとマルクス』を処女出版。1957年1月日本トロツキスト連盟結成―59年8月、二次にわたる分裂ののち日本革命的共産主義者同盟全国委員会を結成―60年9月、同議長に就任。1963年4月革共同第三次分裂―革共同革マル派を結成。以後、吹き荒れし国家権力の謀略をうち破り、真実の前衛党建設のために最先頭で指導。スターリン主義の腐敗を突き破る理論的著作多数。1996年10月議長を辞任。2006年6月26日心筋梗塞により永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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