内容説明
和歌山県・紀の川の河口から二十数キロ。旧神領村に海神社は鎮座する。その名のとおり海神・豊玉彦命と国津姫命を祀る古社だ。伝承によると二神は遠い熊野の海浜から勧請された。「国津姫はどんな神か?」「いったい誰が運んできたのか?」「なぜ熊野なのか?」…。これらの謎がいま解き明かされる。
目次
プロローグ―始まりは素朴な疑問
第1章 海神社
第2章 楯ケ崎
第3章 浦神
第4章 最初の祭神
第5章 葛城修験
第6章 中津川
第7章 吉野の海神社
第8章 熊野修験
エピローグ―黒潮の彼方への思慕
著者等紹介
桐村英一郎[キリムラエイイチロウ]
1944年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。朝日新聞社入社後、ロンドン駐在、大阪本社、東京本社経済部長、論説副主幹などを務めた。2004年11月末の定年後、奈良県明日香村に移り住み、神戸大学客員教授として国際情勢、時事英語などを教える傍ら古代史を探究。2010年10月から三重県熊野市波田須町に住んでいる。三重県立熊野古道センター理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。