内容説明
鉄道は近現代を生きてきた人びとの希望の象徴であった。今回は、それら東北の鉄道のあゆみに目を向け、東北を縦断するその疾走のなかに、今、人びとの希望の光と歴史の力を見る。
目次
対談 若者よ、今が未来への土台を築く時だ!!―未完成の「999」で旅立つ準備を怠るな(松本零士、聞き手:田口洋美)
エッセイ00 「はつかり」から「はやぶさ」まで
論考01 東北地方の鉄道路線開業の歩み
論考02 岩越線の全通と会津
エッセイ01 東北に残る最後のブルートレイン
エッセイ02 東北の鉄路と文学
連載(阿武隈梁山泊外伝・第一回;八甲田山における山岳ガイドの変遷・第一回)
ホンのひとこと―「浦」で生きるということ
東文犬研究所―JR東日本さんに聞きました〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tsubomi
6
2016.06.06-06.14:一時休刊していた「東北学」の復刊記念号。前半は東北の鉄道事情とその歴史について。会津や山形などと比べて青森に非常に早期に鉄道が開通していたのは驚き。鉄道マニアではなく、昔の鉄道への思い入れもないので、資料的なページはかなり退屈。むしろ後半の八甲田山の山岳ガイドの歴史や震災と原発事故の影響で避難を余儀なくされた人の体験談とかのほうが興味深かったです。単発で買った冊子ですが、原発事故関連で寄稿されている方の文章が特に続きが気になるので、そのうち続巻を買おうかな、とも思います。2016/06/14