感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
7
この本を出版しようという意思。そこにまず敬意を持つ。米軍統治とは具体的にはどういうことなのか。私の理解の範囲では、米国民政府であり、高等弁務官であり、キャラウェイこそが、米軍統治の象徴であった。そしてそれに「対抗」する人民。もちろんそういう側面が間違っているとは思わないが、決してすべてではないことが本書を通じて体感できる。米軍が描こうとした沖縄とは何か。ページをめくるたびにその感覚は研ぎ澄まされる思いだ。米軍がめざした沖縄は実現されたのだろう、おそらく。その現実を直視することこそ、沖縄理解の第一歩である。2024/06/22
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