内容説明
沖縄の死生観、癒し、芸能の力、憧れの地に住むことを問い直す。沖縄という場所で「死」が語られる時、どんな物語がたちあらわれてくるのか。死を内在化する文化・芸能、ホスピス、ターミナル・ケア、グリーフワーク、村々でのフィールド・ワークと都市でのインタビューがクロスし、沖縄の伝統と現代的な価値観の中で浮かび上がる「死を受け止める力」。
目次
憧れの土地に住むということ―ラフカディオ・ハーンと私
第1章 論考―死の原風景を探る(宮良に咲く花と祭り;死を内在化させる文化 宮良の事例を中心に)
第2章 インタビュー―死を想い生を紡ぐ(あの世への想像力―芸能と文化;死を看取るこころ―ターミナル・ケア;死別の悲しみが癒される場所―グリーフワーク)
論考―「死」を受け止める力
著者等紹介
太田有紀[オオタユキ]
1979年神奈川県生まれ。2001年3月早稲田大学社会科学部卒業。2001年4月から2004年4月まで(株)琉球新報社勤務。2004年4月法政大学大学院国際日本学インスティテュート入学。2001年第3回『猿田彦大神と未来の精神文化』(サルタヒコフォーラム主催)研究助成受賞(提言の部)
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