内容説明
ある冬の夜、ふしぎな出来事がつぎつぎと起こります。わけを知ろうと、出かけていった羊飼いが闇の中で見たものは…。『ニルスのふしぎな旅』の作者セルマ・ラーゲルレーヴが贈るクリスマスの物語。厳しくも心あたたまる話を、イロン・ヴィークランドがしみじみとした美しい絵で表現する。
著者等紹介
ラーゲルレーヴ，セルマ［ラーゲルレーヴ，セルマ］［Ｌａｇｅｒｌ¨ｏｆ，Ｓｅｌｍａ］
１８５８‐１９４０。スウェーデン中部にあるヴェルムランド地方のモールバッカ出身の作家。１９０９年、女性として、またスウェーデン人として初のノーベル文学賞を受賞
ヴィークランド，イロン［ヴィークランド，イロン］［Ｗｉｋｌａｎｄ，Ｉｌｏｎ］
１９３０年生まれ。イラストレーター。１９５６年、『ミオよわたしのミオ』（アストリッド・リンドグレーン作）の挿絵画家として本格的デビュー。以後約４０年間、アストリッド・リンドグレーンのほぼ全作品のイラストを担当する。１９６９年、エルサ・ベスコフ賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★Masako★
60
★★★★☆「ニルスのふしぎな旅」の作者が、亡くなった祖母から聞いたクリスマスの物語。昔一人の男が、生まれたばかりの赤ちゃんと妻を温める為の"火”を分けてもらいに、暗い夜に出かけた。歩き続けてようやく見つけたのは、野原で焚き火を囲んで寝ている羊飼いと羊たち。羊飼いは追い返そうとするのだが…聖夜だからこそ起きた数々の不思議と奇蹟。そして羊飼いにも奇蹟が…"神様の素晴らしさを見ることが出来るのは、見る目を持つこと” 青を基調とした幻想的な絵と共に、心が洗われ優しくなれる素敵な絵本♪メリー、メリー、クリスマス♡♡2022/12/24
♪みどりpiyopiyo♪
55
…おばあちゃんは話しおえると、ふうっとふかいためいきをついて、いいました。「神さまのすばらしさを見ることができるのは、ろうそくやランプの光があるからではない。大切なのは、そういう目をもつことなのだよ」 ■懐かしく温かな美しい絵本を読みました。子供の頃に、毎日楽しいお話を聞かせてくれたおばあちゃん。■おばあちゃんとの交わりに心が温まり、厳しくも恵に満ちたお話と、荘厳で幻想的な絵に心洗われる様でした ( ' ᵕ ' ) （文 初出不明。絵 2003年）（→続2019/12/25
shikashika555
25
「ニルスのふしぎな旅」の作者 セルマ・ラーゲルレーヴの絵本。 小さい頃に聞いたことって、何年経っても覚えているだけでなく、中年をすぎても 老境に入ってもその人の人となりをつくっていくのかもしれない。 作者自身が祖母から聞いた話を 絵本にした作品。 祖母が亡くなって「自由に出入りしていた すばらしい魔法の世界へ通じる扉が 閉ざされてしまった」という表現に心をひかれた。 人との交流というのは、扉をくぐっての自由な冒険なのかもしれない。 私ももっと冒険したいし、誰かにとっての冒険の対象でありたい。2020/01/04
円舞曲
21
昨年、クリスマスに読んだ本。心が洗われるような絵本。毎年のクリスマスに読みたい本。2014/01/06
Cinejazz
20
スウェーデンの作家<セルマ･ラーゲルレーヴ>の原作によるクリスマスの夜に､お婆ちゃんが孫娘に語り聞かせた､不思議な出来事の絵本｡〝お婆ちゃんは､話し終えると､ふうっと深いため息をついて｢羊飼いが見たものを､私たちも見ることができるのだよ。私たちに見る目があればね...このことを､よく覚えておくのだよ。神様の素晴らしさを見ることができるのは､蝋燭やランプの光があるからではなく､月の光や太陽の光があるからでもない。大切なのは､私そういう目をもつことなのだよ｣と言いました〟2025/06/10
