内容説明
誰もが避けることのできない近しい人との別れ。義父母を送りそして誰よりも著者とその歌を愛してくれた母との永遠の訣れ。その悲しみを噛みしめながら変わりない日々を自然体で過ごし小さな詩を発見してゆくしなやかな心。生きることの慈しみに満ちた第三歌集。
目次
あはき声紋
水たばこ
紅絹
シルレア紀
雲つながり
晩白柚
退職
官舎退去
夫の転勤
ひとりぐらし
里の家
舅姑
師を訪ねる
たわらまち
不在
ひと重のまぶた
靭帯
外八文字
北陸へ
日本刀〔ほか〕
著者等紹介
田中愛子[タナカアイコ]
本姓・蓮尾。1954年11月11日長野県佐久市生まれ。「コスモス短歌会」選者。「灯船」同人。現代歌人協会会員。日本歌人クラブ南関東ブロック幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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