内容説明
波瀾万丈のグルメ起業人生。磯村尚徳(元NHK)さんをはじめ仏蘭西人を「さつま揚げ」で虜にした大和撫子の「人生百年」物語…。「シュークリーム」から「ひじき」まで、生まれてから88年の間に「私の胃袋を通りすぎた」美味しいもの…。
目次
シュークリームと言えば…
黒いアメ
お神酒徳利
箸休め、イチジク浣腸
べちょたれポテト
桃
カステラ―孫娘たちへ
みかん
ちょっとキザなさつま揚げ
カレーコロッケ
マエストロと茄子の煮つけ
バームクーヘンとご聖体
ひじき
著者等紹介
牧はる子[マキハルコ]
1934年に「洋菓子のヒロタ」の家に次女として生まれる。1957年聖心女子大学卒業。1973年にフランス・パリで初めて和菓子及び日本の洋菓子「フランス・ヒロタ」のお店をオープン。1986年に関西の家庭的なお惣菜屋「おかめ」をパリに開店。現在フランス人を含むパリの日本俳句会「紫木蘭」の主宰を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mariann
21
ヒロタ〜のシュークリームッ🎶懐かしい宣伝がリフレインする。そう、この著者さんはヒロタ製菓の創設者の娘さん!フランスでヒロタのパリ店を開業の折に渡仏され、88歳の現在までそちらで生活されています。幼い頃から現在までの回顧録のようなエッセイなんだけど出てくるお知り合いの豪華なこと!やっぱり学校を始め、環境って大切なんだなってしみじみ…。だって美智子上皇后様。正田美智子さんと同窓生!学生時代のエピソードは貴重でした。今なおパワフルな著者さん、これからも元気で2作目お待ちしています。2023/09/27
ヨータン
11
理想の生き方ですね。年をとっても好奇心のおもむくままに行動。フライドポテトであろうが高級レストランであろうと食べたいものは食べるスタンスは見習いたいです。この方のご両親が日本赤軍にハイジャックされた飛行機に乗っていた話には驚きました。自分の手ではどうにもできないピンチや危機にあったときには、変に悪あがきせず、この両親のように自分ができることをこなしていくというのは参考になりました。2025/05/24
Crystal.B
2
育ちがいいから怖いもの知らずで前向き、行ってくれと言われれば、兄たちを差し置いてパリへ。さらに自分の興味のあるものに突き進む。こういう強靭なお嬢様気質は古き佳き時代の産物だなと思います。シュークリームのヒロタを創業した父上は朝ドラになりそうな立志伝。そんな父への敬愛にあふれていました。帰国せずに88歳でパリで一人暮らしとは。自立心がかなり旺盛とお見受けしました。2023/11/12
どる
2
ヒロタのシュークリームを知らない日本人は居ないと思いますが、ヒロタがいつ出来て、どんな社長が?という事を知っている人は少ないのでは。安くて美味しいシュークリームが存在するのは間違いなくヒロタを創った牧はる子さんのお父上のおかげなのでしょう。88歳でも元気にパリで暮らされている帯の言葉通り、気や心の持ち様を教えて頂ける本でした。学生時代のお話が特に面白かったです。2023/11/05
ゆきみよ
1
とても読みやすく楽しい本でした。 たくさんの人との出会いや、商売の苦労などのエピソードが盛りだくさん。洋菓子のヒロタにどういう歴史があり、お嬢様のはる子さんがなぜ今パリに住んでいるのか、経緯がわかりやすく説明されています。 人生のピンチをどう切り抜けて行けばいいのかも、参考になりました。2023/05/14




