内容説明
首相時代は赤色分子(風見章・尾崎秀実ほか)を重用し、「敗戦革命」の策謀を利用、戦争末期には近衛上奏文でアリバイ工作。そして、戦後はいち早くマッカーサーを訪れ、自ら改憲の音頭をとり、あわよくば昭和天皇を退位させて親米政権を樹立しようとした公卿政治家・近衛文麿の野望。それに危機感を抱き、挫折させようと、彼を東京裁判の被告人に追いやり、そして永遠に葬ったのは誰だったのか?
目次
はじめに―近衛文麿は自殺ではなかった!
第1章 この世をば
第2章 革命児たち
第3章 レールを敷く
第4章 果報は寝て待つ
第5章 戦後覇権を〓め
第6章 最後の我が闘争
おわりに―近衛文麿の大望は歴史から拒絶された
著者等紹介
林千勝[ハヤシチカツ]
近現代史研究家・ノンフィクション作家。東京大学経済学部卒。富士銀行(現みずほ銀行)等を経て、近現代史の探求に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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