内容説明
朝日新聞記者、高級官僚、エリート議員―学歴のあるバカが国を滅ぼす!元『週刊朝日』編集長が「学バカ」を斬りまくる!
目次
1 偏差値秀才が国や会社を滅ぼす(学はあってもバカはバカ;読まれなくなった朝日新聞)
2 志は高く。目線は低く(アイデア・キラーの功罪;お客様を見下ろすな ほか)
3 言葉の現場に物申す(ラーメンにこだわるな;総白痴化のさわり ほか)
4 マイ・ウェイ(父への詫状;父の肖像 ほか)
著者等紹介
川村二郎[カワムラジロウ]
1941年、東京生まれ。文筆家。慶應義塾大学経済学部卒。『週刊朝日』編集長、朝日新聞編集委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
24
朝日新聞編集委員や週刊朝日編集長を務めた不偏不党の気骨ある言論人が綴る痛快なエッセイ。朝日新聞社の人間は大先輩からの弔鐘・叱咤として真剣に本書を読んだ方が良いのでは。文中で記者を始めメディア業を「言葉を命とする職業」と繰り返し表現しているが、著者の職業人としての責任感と誇りが強く感じられて印象深い。同時にその言葉がぐずぐずに乱れ、それが国民と国の迷走にも繋がっていると考える著者の危機感も伝わる。「学のあるバカ」についてはその実害を考えれば笑えないが、面白く本質を突いた考察と事例紹介がなされていて必読。2018/07/03
屋根裏部屋のふくろう🦉
11
「学があってもバカ」な人間の特徴が書かれているが(ネタバレになるので書かない)、言われてみればなるほど確かにそういう人がいる、そういえば最近国会でも、、などと連想できて面白い。「酒とタバコと女をやめて、百まで生きたバカがいる」「酒とタバコと女に近づくと灰になる。だが、それでいい」(イタリア)「インテリはタバコを吸いませんが、ジェントルマンは吸っています」「タバコは体には悪いようですが、心にはいいようです」なるほどな。学のないただのバカである小生は楽しませてもらった。2018/04/12
futabakouji2
7
偏差値なんかいらない!それはそうだ。試験勉強ができても、良い記事は書けないと朝日新聞の記者が主張している。面接での筆記試験、面接での受験者は同じことばかり言っていてつまらないらしい。偏差値や今の学校のシステムでは学力はあっても、型にはまる人材ばかりなんだろうと思った。やりたい時に好きなだけ勉強できるシステムって必要だと痛感。2018/07/17
takao
2
ふむ2023/01/08
Prince of Scotch
2
大野晋氏や白洲正子氏の評伝が非常に面白かったので、書店で本書を目にして迷わず購入、一気に読ませてもらった。四章立てのエッセイ集。本書のタイトルにもなっている「学はあってもバカはバカ」がやはり興味深かった。「アイデア・キラーの功罪」「お客様を見下ろすな」も月並みな物言いだが、目からウロコであった。「目線は低く」が、自分にとっては最も心に刻まれた作品で、文章を書くためのマニュアルとして、川村氏は三か条をあげているが、即効的なコツめいたものではなく、至極平凡な内容が記されていて、拍子抜けした。 2018/05/16