内容説明
困ったことに人間は昔から悪口を言うのが大好き!なぜ、人は、そんなに悪口が好きなのか?
目次
序章 ネットにあふれる、危険な「悪口」
第1章 人はなぜ「悪口」が好きなのか?
第2章 「失われた二十年」で日本人のメンタリティが変わった
第3章 タテマエのみの学校教育が「悪口」に走らせる
第4章 「悪口」を助長しているテレビメディアの罪
第5章 「悪口」を言わないスキル、言わせないスキル
第6章 「名誉」を大切にする日本人の心を取り戻せ
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
国際医療福祉大学大学院教授。川崎幸病院精神科顧問。和田秀樹こころと体のクリニック院長。1960年、大阪市生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科を経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
心とつき合う本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
57
悪口は言わないで済むなら言いたくないし、聞きたくもない。なのに身近に、会うたびに誰かの悪口や愚痴ばかり言う人がいるので、相槌をうつだけでも生気を吸われるというか、とにかく後味が悪くて。悪口を言う人は幸せじゃないから、とも言うけど、なるほど、要するに幼稚なのか。これを読んでも、わたしのモヤモヤは解決しなかった。2019/04/22
Taka
14
和田先生の本は、私のような若輩者がもう素直に聞き入れないそもそも言ってくれない、世の中のことを教え諭してくれるような感じがする。悪口をが増えたのは自己愛がみたされていない人が増えたから。建前だけの教育で子供の悪口を押さえ込むだけでは、抑圧が溜まっていくだけ。日本人の悪口は自分よりも弱者に向かっている。ハングリー精神で自分を昇華させるのではなく、弱者を叩いて不満を解消するメンタリティ。弱者はさらに弱者を求める。カネ社会ではなく名誉と道徳を重んじた社会を取り戻せ。今の不満を昇華、名誉、貢献や道徳を変えたい2023/09/08
オリーブ
13
悪口を言う人の心理を自分や周囲の人間に照らし合わせながら読み納得することばかり。背景に戦後からの経済成長がある程度で終わり、自己主張のない横並びの教育が推進されたことにあり、枠から外れた者を疎外する今のイジメにも繋がっている。結果、向上心は自分との闘いであるはずなのに、いつしか他人を陥れて優位に立つ攻撃性が表面化する。悪口で一過性の満足は得られても持続せず悪口のループが続いたり弱者への攻撃で満たそうとする。悪口の行き着く先が戦争にもなりかねない。不満を得意分野で昇華させ根底にある自己愛を満たすことが重要。2018/09/26
すみけん
11
悪口を言う人は自己愛が持てていない、というのは、その通りだと思う。自分を大切にして、周りからも認められれば、他者に対して攻撃的にならないはず。学校でも認めて高め合える関係を築くことが「いじめ」撲滅につながる。まずまず納得の内容。2015/08/18
日・月
8
前半は陳腐?な(当然の)内容。後半にある、日本ではアサーティブ・コミュニケーション教育が未熟であること、自分の意見を言うよりウケることが目的になっていること、今のグローバリズムの経済理論は生産性を上げる理論であるが格差拡大と社会不満(悪口)を増大させること‥等をもう少し深く論じてほしかった。 2023/03/28
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