内容説明
「私にできることは、老いていく犬を、あるがままに受け入れること。そして、犬も人間もいずれ死んでいくと、納得すること…」一人の不器用な男が、仕事と老犬介護の間で悩みながらも、小さな命を必死に守り、自己の生き方を見つめ直していく感動の物語。
目次
第1章 かみさんもらったら犬がついてきた
第2章 コロが発作を起こした!
第3章 コロの老いと共に
第4章 運よく鍼治療に出会った
第5章 フウよ…、どうしてお前が
第6章 いつまでも一緒にいよう
著者等紹介
扇田慎平[オウギダシンペイ]
1955年生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業。広告会社、テレビ番組制作会社、クラシック音楽事務所を経て、現在フリーの編集者、ライター、翻訳者。編集者・ライターとしてはエンターテインメント関連の業界誌を中心に、翻訳者としては、広告、映画、音楽の分野で、フランス語、英語、イタリア語の訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ted
3
'04年7月刊。○柴犬との日々を綴った手記。妻の連れ子だった2匹と新たな家族となり、新しい飼い主として信頼されていくまでの過程が自然体で語られる。どんなに動物が好きな飼い主でも、犬と違って私生活以外に稼業をもたなければならない人間の場合、そこでの置かれた状況によって犬の幸福度がどうしても左右されてしまう。著者の場合もその葛藤があって、最終的に犬との生活を優先する形でフリーに転身するが、なかなかできない英断である。後半は介護の話が中心だが5倍の速さで老化していく犬の姿をなすすべもなく直視するのは本当に辛い。2016/08/13
カエル氏
0
コロとフウの写真がどれも可愛い。老犬の魅力と介護の大変さが書かれている。でもやっぱり犬を飼うって大変だけど楽しい!2018/02/25