目次
プロローグ 日本に格差社会なんてあるものか
第1章 日本人よ、どこまで甘えるのか?
第2章 当たり前のアイデンティティを
第3章 覚悟のないところに平和はない
第4章 なぜ、強いカードを使わない?
第5章 相対的な価値を知れ
第6章 日本はそんなに悪い国ではない
第7章 しっかりせよ、日本人!
著者等紹介
金美齢[キンビレイ]
台湾・台北生まれ。台北第一女子高級中学卒業。1959年、留学生として来日。早稲田大学文学部英文学科入学。同大学院文学研究科博士課程修了。その後、ケンブリッジ大学客員研究員、早稲田大学講師などを経てJET日本語学校校長を務める。現在、同校理事長。評論家。台湾独立運動に参加したため、国民党政府のブラックリストにのせられ、結果、二子の出生も台湾の戸籍に記載がない。無効になったままのパスポートを破り捨て、政治犯として手配されている国に、いつ送り返されるかわからないという厳しい生活を30年以上送ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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再び読書
26
2000年を前にしての金氏の提言は未だ日本人には響いていない。やはり、島国という環境に守られた歴史と幸運を持っている事を自覚して、自らの強みを理解して外交に臨む。この当たり前の対応が20年後の今も実現できないどころか、国難は忍び寄ってきている。国家をなめて幻想している大多数の日本人は、国家(独裁政権)に搾取されている国々の悲劇を他人事に軽視している。世界の常識を理解し、日本の世界への貢献を世界に向けてのアピールする手段を構築していく必要がある。そして自国を誇りに思い、好きになる事。日本医その価値はある。2020/10/16
KN
5
★★★☆☆ 自虐的で自信が持てず、平和で恵まれた環境に甘え、精神的美意識を失いつつある日本人に対する批評。世界から見た日本の相対的価値に触れ、自分の視野の狭さに気付きました。2011/02/25
ken
3
辛辣な批評に日本国への愛を感じた。日本は歴史への責任に対して卑屈になりすぎているという点に関しては賛同を禁じざるをえない。また日本人としての品格というものも改めて考えさせられた。少なくともアジア各国からは崇拝される日本であるから、そのような国々を落胆させるような国ではなく理想とされるに相応しいような国づくりをしていかなければならないと思う。2009/10/16
kame
1
的を得ている部分も多いが、基本的に台湾人(と一概に言えるのかは微妙)による主観的な日本の見方であるように思えた。実際に「あなたから見ればそうかもしれないけれど、実際は…」と思わざるを得ない主張もあった。また、出版された時期に起こった事件や出来事が、詳しい説明なしに「あの○○といった出来事」などのように書かれているのも、2015年に読んでいる身としては辛かった。ただ、外から見た日本の良さ、素晴らしさを確認することが出来たという点では、非常に読んで良かったと思える本。謝罪外交に関しての意見には心から同意できる2015/08/29
はる
0
サラリーマン社長の・・・・・・矛盾2009/11/17