内容説明
「氏名：クロ 住所：校用技手室 役職：番犬」名門校の職員名簿に載った１匹の犬。じんわりとあたたかい気持ちでいっぱいになる不思議な学校犬との１２年間。
目次
第１章 クロ、西郷どんの愛犬役でデビュー
第２章 どこからきたの？クロ
第３章 学校がクロの家
第４章 クロ重体！カンパがはじまる
第５章 クロ、マスコミの人気者となる
第６章 ファン・レターがいっぱい
第７章 校長先生、弔辞を読む
第８章 虹を見ていたクロ
第９章 クロ、おまえは何だったのか
著者等紹介
藤岡改造［フジオカカイゾウ］
１９２３年長野県松本市生まれ。長年にわたり長野県松本深志高校に国語教師として勤め、現代文の講義には定評があった。また、生徒にせがまれるほどの映画評も有名。学校の番犬クロに気に入られて世話役となった。若い時から俳句を作り、「筑邨（ちくそん）」と号して富安風生に師事、「若葉」に拠るほか「りんどう」の主宰、新聞・雑誌の選を務めている。東京都在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
26
今だったら絶対保護者からの苦情が出て学校に住めなくなるが、周りの理解に助けられて10年以上学校に住むことができた。犬の性格上、学校の共同生活は、群れの生活と重なるところがあって良かったかもしれない。2020/01/01
朝陽
5
★★★クロは皆に可愛がられ幸せだったと思います。当時の生徒さん達も貴重な学校生活を送れたと思います。2024/02/22
こらぴし
0
学校に住み着いてしまったクロという犬に関するドキュメント。 おおらかな校風と時代、本人の素養がマッチした結果であっただろうが、現在ではたぶん実現できないだろう。なにかと「もし暴れた時」「もし近所から苦情がでたら」「衛生的に・・」などと危惧ばかりが先行してしまう今日、良い時代であったと言うべきなのか。 問題を排除していくだけの教育では、「得られるべき大きなもの」からは遠ざかっているようには思う。
カエル氏
0
夜廻りしているのと赤い大きなリボンをつけてもらってみんなを迎えるクロの写真がお気に入り。2018/06/24
